コンタクトレンズの種類と特長

1:素材による分類

コンタクトレンズには、大きく分けてハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズがあります。それぞれに特徴がありますので、自分の目にあったコンタクトレンズを選びましょう。

  • ハードレンズハードレンズ
  • ソフトレンズソフトレンズ
  • カラー/サークルレンズカラー/サークルレンズ

ハードコンタクトレンズとは、名前の通り、水分を含まない、プラスチック製の黒目(角膜)より小さい固いレンズです。

ハードコンタクトレンズ

酸素透過性ハードコンタクトレンズ:RGP(rigid gas permeable)
コンタクトレンズ素材自体が酸素を通し、目の呼吸をさまたげないコンタクトレンズです。 素材によって、コンタクトレンズが酸素を通す量は異なります。どの程度酸素を通すかの指標として「酸素透過係数(Dk値)」というものがあり、このDk値が高ければ高いほど目にとっては十分量の酸素が供給され、酸素をたくさん通すほど目にやさしいコンタクトレンズといえます。しかし、Dk値が高いとレンズが軟らかくなるため、変形したり、傷がついたり破損しやすくなります。また、レンズが汚れやすくなるため、きちんとしたケアが必要です。したがって、Dk値が高ければすべてOKというわけではなく、自分に合った材質のレンズを選択することが大切です。

ハードコンタクトレンズ:PMMA(polymethyl methacrylate)
酸素が透過しない材質のハードコンタクトレンズでは、長時間使用すると角膜の内側にある細胞に障害を起こすことがあるので、最近では酸素が透過する材質のハードコンタクトレンズが多く使用されています。

メリットとデメリット

  ハードコンタクトレンズ ソフトコンタクトレンズ
メリット 視力・乱視矯正力に優れている 装用感が良い
安全性が高い はじめての方でも慣れやすい
涙液交換がスムーズ 激しいスポーツも可能
取扱いが簡単 使い捨てなどの種類が豊富
耐久性がある
デメリット 慣れるまで異物感がある 乱視などの矯正力効果が劣る
ずれやすい、はずれやすい 汚れを取り込みやすい
ゴミが入ると痛い 涙の少ない方に乾燥感がある
眼障害に気づきにくい
  • 終日装用タイプ終日装用タイプ
  • 連続装用タイプ連続装用タイプ

朝はめて、夜寝る前にはずすタイプのコンタクトレンズです。

  • 1日使い捨てタイプ1日使い捨てタイプ
  • 長期使用タイプ長期使用タイプ
  • 定期交換タイプ定期交換タイプ

終日装用のスタイルで使い、はずしたら捨てるタイプのソフトコンタクトレンズ。
ケアは不要です。

4:ソフトレンズの4分類

ソフトコンタクトレンズは含水率とイオン性によって4つに分類されます。

グループ 内 容
非イオン性低含水
非イオン性高含水
イオン性低含水
イオン性高含水
  • 低含水:含水率が50%未満
  • 高含水:含水率が50%以上
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